天然乾燥檜は驚異の結果！！カビを抑えるパンカビ実験の結果

「木の家」と聞くと、私たちが最も気にするのは健康に良い家かどうかという点ですよね。特に、湿気やカビの問題は、日本の家づくりにおいて大きな関心事です。そこで今回は、驚くべき実験結果を紹介します。これは、「自然乾燥の無垢の木と漆喰で家をつくる」という書籍に記載されたパンカビ実験です。

この実験は、密閉されたガラス瓶の中に「家の中の空気」を象徴する保存料不使用の食パンと、さまざまな木材を入れて、カビの発生状況を観察したものです。その結果、天然乾燥檜が持つ驚異的な効果が明らかになりました！

パンカビ実験の概要

この実験では、密閉された瓶（家）に5種類の異なる木材を入れ、それと共に食パンを入れて、どの素材がカビを抑える効果があるかを検証しました。食パンは「家の中の空気」を表しており、どの素材が家の中の空気をきれいに保つかがポイントです。実験結果は以下の通りです。

実験結果の比較表

素材ごとのカビ発生状況

1. ビンに食パンのみを入れた場合

最初に、何も木材を入れず、ただ食パンだけを瓶に入れた場合を見てみましょう。7日後には、食パン全体にカビが発生しました。
この結果は予想通りで、密閉された空間では湿気がこもり、カビがすぐに繁殖することがわかります。つまり、素材が何もない場合、カビの発生は避けられないということです。

2. 合板ベニヤ

次に、合板ベニヤと食パンを瓶に入れて経過を観察しました。結果、10日後には、食パンにカビが生えてしまいました。
合板ベニヤは、接着剤を使って複数の層を重ねて作る工業製品で、湿気を吸収する効果はほとんどなく、カビの発生を防ぐ力が弱いことが分かりました。

3. パイン集成材

続いて、パイン集成材との実験です。こちらは、17日目でカビが発生しました。
パイン集成材は、天然木の一部を接着剤で組み合わせて作られた木材で、合板ベニヤよりも湿気を調整する力はあるものの、完全にカビを防ぐことはできませんでした。

4. 人工乾燥檜

次に、人工乾燥檜です。21日後にカビが発生しました。
人工乾燥された檜は、自然乾燥に比べて短時間で乾燥されるため、木が持つ自然の成分が失われやすくなります。これにより、カビを抑える力が低下してしまうのです。

5. 天然乾燥檜

そして、驚くべき結果をもたらしたのが天然乾燥檜です。この素材を使った瓶の中では、50日経ってもカビは一切発生しませんでした！
天然乾燥檜は、時間をかけてゆっくり乾燥させることで、木が本来持つ抗菌作用や調湿効果が保たれます。その結果、空気中の湿気やカビの発生を抑える力が非常に強いことが実証されました。

「天然乾燥ひのき」だけは、驚くことに50日間カビが生えませんでした。しかし、この結果はあくまで密閉されたビンでの実験であり、通常の住環境では適切な換気を行えば、他の建材でもカビが発生しないことが一般的です。この実験は、天然乾燥ひのきが持つ優れた抗菌効果を示す一例として捉えていただければ幸いです。

なぜ天然乾燥檜はカビを防ぐのか？

この実験結果は、天然乾燥檜が持つ自然の力を改めて証明するものでした。では、なぜ天然乾燥檜は他の木材よりもカビを防ぐことができるのでしょうか？
その理由は、天然乾燥檜が持つ以下の特性にあります：

• 抗菌作用：檜には、天然の抗菌成分が含まれており、細菌やカビの繁殖を防ぎます。これは、檜の香りとしても知られる成分「ヒノキチオール」によるものです。
• 調湿作用：天然乾燥檜は、家の中の湿度を自然に調整し、過剰な湿気を吸収します。この作用により、湿度がカビの発生を抑えるレベルに保たれるのです。
• 自然な乾燥プロセス：人工的に短期間で乾燥させるのではなく、時間をかけて自然に乾燥させることで、木材が本来持っている力を失うことなく保持できます。

天然乾燥檜を使った家づくりのメリット

今回のパンカビ実験を通じて、天然乾燥檜が非常に優れたカビ防止効果を持っていることが明らかになりました。この特性は、家の中の空気を清潔に保つために非常に重要です。湿気やカビに悩まされることなく、健康的な生活を送るために、天然乾燥檜を使った家づくりを検討してみてはいかがでしょうか？

実際、Roots工務店でも天然乾燥檜を使った家づくりにこだわっており、その理由や効果について詳しくは以下の記事でご紹介しています。

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