第三者機関による監査について

Roots工務店は、第三者による現場監査を昨年より導入しています。きっかけはご縁でした。数年前に友人から紹介すると何度も言われていたのですがタイミングが合わずにいたところ、また違う友人から紹介されたのです。

これは何かのご縁だと社長の携帯を教えていただき連絡させてもらったところ、丁度その日は都内にいると言うことで電撃訪問しました。話してるうちに社長とは年齢も同じで、現場に対する考え方もほぼ一緒で意気投合し、即決でその場で導入をお願いしました。

現場監査というと硬い感じですが、ただ単に検査してダメなところを厳しく指摘して終わりではなく、職人さんたちと一緒になってPDCAを回して品質の向上をして行くことを目的としています。

小村社長曰く、工務店の社長の多くは営業にはどんどんお金をつぎ込む(チラシやコマーシャル)が、現場にお金を使おうとする社長は少ないと言います。

少しでもお金をかけずに1日でも工期を短縮するというのが現場の考え方で、決して間違ってはいませんが、そのために現場の本質を忘れてしまったのでは本末転倒です。

第三者機関の監査をお願いしているネクストステージさんによると、住宅業界で施工基準や品質指針を保有していない会社はなんと86%だそうです。施工基準やディティール集などを保有しているがうまく運用されていない会社が12%(Roots工務店はここでした)

また、木造建築の場合、法的基準やフラット35等の共通仕様書を含めても、基準となるものは家づくり全体の約59%にしかとどまらず、残りの約41%は、職人や現場監督の人的裁量にゆだねられている、基準の無い領域なのだそうです。

例えば、基礎と土台を緊結するアンカーボルトは暗黙の了解?で土台の芯に入れるとなってますが、現実は端っこの方に入ってても瑕疵保険の検査は通ってしまいます。

それではダメなので中心から何ミリまではズレてもOKだがそれ以上はダメと決めるわけです。木造住宅にはそういう曖昧な部分がたくさんあるわけです。

弊社は、各施工基準書は整備されていたものの、各職人さんに分厚い施工基準書を渡して、問題が起きると追加して共有する程度であとは職人さん任せでした。

まずは、ネクストステージさんのスタッフさんとともにもう一度ゼロベースで見直しをかけ、現場の誰が見ても理解できるような図解入りの施工基準書を1ヶ月かけて作成しました。

職人さんにも好評で、全国でも模範事例が出てきたりと少しずつですがみんなで品質向上に取り組もうという意識が芽生えてきたように思います。

現在は、上の図にある上位2%の施工基準を守る会社になったかならないかくらいだと思いますが、上の先行ビルダー目指して日々全員で頑張っています。

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