ログハウスから一般住宅に軸を移し始めた頃、ものすごい違和感がありました。
シンプルで頑丈なログハウスと比較すると、
1.無駄な柱や梁がたくさんあること。
2.それに伴い、基礎が複雑なこと。
3.柱や梁が細いこと
4.耐用年数が短いこと
などなど、、どうして昔のシンプルな古民家の構造美に魅力を感じるのか?
そんな疑問を解決して考えたのがBLOX工法です。
色んな意味で木造でこれを超えるものは、無いだろうと自負していましたが、そんなことはありませんでした。
自分の理想とする木造住宅は、スケルトンインフィルです。
スケルトンインフィルとは、構造体(スケルトン)と内装と設備(インフィル)を分けるという考え方です。
分かりやすく説明させていただくと、マンションは中に柱も壁も何もないコンクリートの箱をつくり、そこに構造に関係ないパーテーションを作るように間仕切り壁を作ったり設備を配置したりして部屋を完成させます。構造に関係ないので、将来生活環境が変わった時のリフォームなどが容易になると言う利点があります。
それを木造で、しかもこだわっている無垢材でやろうとするとかなり難しいのです。
BLOX工法ではそれに限りなく近い形でできますが、中に柱も壁も何も無しにはできません。
後一歩のところでこれ以上は無理か、、と諦めというか、やるだけのことはやったと満足していました。
ところが、それを法的にもクリアしてできる方法があったのです。
あとは、コストの問題をクリアすれば、かなり全国に普及すると思いますし、全国に普及すれば国産材、しかも有効活用されていない大径材の利活用にもつながり、そこに暮らす人はもちろん、日本の山もそれに携わる人たちもみんなが良くなります。