Rootsの家は「奇跡の家」

 

私たちがつくる「Rootsの家」は、100%国産材を使い、自然と人が調和する暮らしを実現するための、森からの贈り物のような家です。

しかしそれは、「大径材」、「天然乾燥」、「自社木工所」、「Blox工法」、「技術力」――このすべてが揃わなければ、決して実現できない家でもあります。

このすべてが揃ったときにだけ生まれる、奇跡のような家。
それは、理想と想いと、自然の恵みが重なって、はじめて形になります。
Rootsの家が“奇跡”と呼ばれる理由――そのすべてを、この先に綴りました。

大径材とは、太くて大きな丸太のこと。樹齢が長く、直径30センチ以上の木が目安です。一般的な工場では扱いづらく、使い道が限られるため、山に放置されがちなこの木を、Roots工務店では柱や梁、家具や薪にまで活用しています。

大径材のこと

国産材100%の家づくりで、日本の森を守り、日本の未来を育てる。

私たちは、ただ「家」をつくっているのではありません。
日本の森が抱える悲しみ、美しい木々が育んできた時間、そこに宿る命の物語――それらを、未来へと手渡すための「かたち」をつくっています。

今、山には役目を失った大径材が、伐られることもなく、静かに佇んでいます。
本来なら、長い年月をかけて育まれた貴重な資源でありながら、その多くが使い道を失い、山の奥で朽ちようとしているのです。

私たちは、その一本の木を、余すことなく活かしたい。
梁や柱に、階段や手すりに、羽目板や枠材に。
そして小さな端材でさえも、薪として人の暮らしをあたためる力に変えていきたい。

しかし、それは簡単にできることではありません。
一本の大径材を余すことなく使い切るには、乾燥、製材、加工、管理――あらゆる工程において、高度な技術と経験が求められます。
数々の困難を乗り越える必要があり、私たちにとっても、それは大きな挑戦でした。
それでも木のすべてを使い切ることで、資材の無駄をなくし、CO₂の排出を減らし、森に新たな循環を生み出すことができます。

Rootsの家は、ただの「住まい」ではありません。それは、日本の森林を再び動かし、再び豊かに育むための「希望の一棟」。
私たちは、暮らしをつくりながら、日本の森を未来へとつなぐ家をお届けしています。

天然乾燥檜のこと

心地よさと環境への優しさを両立します。

私たちがお届けする天然乾燥の檜でつくる家は、木が生きてきた時間の香り、揺るがぬ強さ、優しいぬくもりをそのままに、住む人の暮らしへと手渡します。

人工乾燥は短時間で高温処理を行うため、木の中に蓄えられた精油分や樹脂が奪われ、香りも、防虫性も、耐久性も、失われてしまいます。

けれど天然乾燥は、太陽の光と風の流れに任せ、ゆっくりと、時を重ねて木を乾燥させます。そうして生まれた木材は、まるで森の中にいるような香りを放ち、時を経てもなお、強く、美しく、呼吸し続けるのです。

さらに、天然乾燥は人工乾燥に比べ、CO₂の排出を大幅に減らします。35坪の家を建てるとき、人工乾燥材は約4.0〜5.0kgのCO₂を排出しますが、それは平均的な家庭が一年間に排出するCO₂と同じ量です。

Rootsの家は、木の香りに包まれた心地よい空間と、未来の環境を守る小さな約束を同時に叶える家。森の命を感じながら、毎日を暮らせる家です。

木工所のこと

森と家と暮らしを、細部までつなぐ場所

Rootsの家が大切にしているのは、木の命を無駄にしないこと。その想いをかたちにできるのが、私たちの木工所です。良質な檜の大径材から柱や梁をとったあと、側材や端材を余すことなく活用し、羽目板、階段、手すり、枠材、そしてオーダー家具や建具へと丁寧に生まれ変わらせます。

さらに、ミリ単位での繊細な加工技術によって、空間にぴったりと馴染む理想の暮らしを実現。既製品では得られないサイズ感や素材の統一感が、住まいに深い心地よさと一体感をもたらします。

そして私たちは、木工所での一貫加工により中間業者を介さず、一本の木を最初から最後まで自分たちの手で使い切ります。これにより、良質な自然素材の家を、より多くの人が手の届く価格で届けることが可能になりました。

木工所は、単なる加工場ではありません。一本の木とひとつの暮らしを、最初から最後まで結び、空間のすみずみにまで想いを宿す、Rootsのものづくりの中枢です。

Blox工法のこと

高耐震×天然乾燥材でつくる、未来に強い家

私たちのオリジナル工法であるBlox工法は、3640mm四方のモジュールと柱直下率100%(柱の下には柱がある)という確かなルールを基本に、無駄のないシンプルな設計で耐震性を高め、暮らしに合わせた自由な間取りを可能にしています。

梁の規格を2種類に絞り込むことで、製材や在庫のコストを従来の10分の1以下に削減し、これまで在庫リスクが高く、夢物語のようだった天然乾燥材を標準仕様にすることを、現実のものにしました。

この仕組みによって、今までの常識ではできなかったコストダウンを実現し、国産の天然乾燥材をふんだんに使った、高品質で美しい家を、無理なく手の届く価格でお届けできるのです。

さらに、構造と内装を分けた設計により、将来のリフォームや間取りの変更にも柔軟に対応できます。強く、美しく、そして長く安心して暮らせる住まいを、無理のない価格で届ける――それが、私たちが考案したBlox工法の価値です。

技術力のこと

無垢材を活かし、家の形にする技術力-Rootsの家づくりの核-

私たちがつくるRootsの家は、「大径材」、「天然乾燥」、「自社木工所」、「Blox工法」「技術力」――このすべてがそろって、初めてかたちにできる、奇跡の家です。

けれど、どんなに素材や仕組みが優れていても、それだけで「奇跡の家」にはなりません。木は生きていて、一本ごとに癖があり、呼吸し、時に動きます。私たちは長年、ログハウスづくりの現場でその木の声を聞き、動きを見極め、反りや割れを受けとめ、仕口や継ぎ手に工夫を重ね、木と対話しながら家をつくってきました。

天然乾燥の無垢の檜は、山から届いたままの“木そのもの”。その呼吸と表情を活かすのが、私たちの技術です。だからこそ、その一本一本に心を傾け、手をかけ、木が持つ力を最大限に引き出す。それが私たちがログハウスから教えてもらったかけがえのない技術です。

Rootsの家は、自然とともに生きる知恵と技術の結晶です。
無垢の木が、暮らしの記憶を吸い込みながら、静かに、そして確かに育っていく。
住む人とともに発酵し、歳月とともに味わいを深める。
変わっていくのではなく、豊かになっていく――
そんな時を重ねる家を、私たちは、今日もつくり続けています。

耐震性

私たちが目指すのは、数字の上だけでの「強い家」ではありません。

本当に大切なのは、誰が見ても「これは丈夫だ」と直感できる、目に見える確かなつくり。家族が心から安心し、何十年先までも「帰りたい」と思える、そんな家でありたいと私たちは願っています。

2016年の熊本地震では、計算上耐震等級の最高の基準を満たした家でさえ倒壊した例がありました。だからこそ、私たちは東日本大震災や熊本地震クラスの大地震が来ても「住み続けられる」家をつくるために、Blox工法を採用し、数字上だけではなく大震災にも耐える強さを実現しています。

2011年の東日本大震災。震源に近い福島・浜通り地方で、Blox工法で建てられた家は、わずかな壁のひび割れだけで住み続けられました。津波に襲われた宮城県の沿岸部では、周囲の家が流される中、ただ一軒、ログハウスが残り続けたという事例もあります。

木と共に生きる家は、自然の力をただ受け止めるのではなく、その力と寄り添い、しなやかに耐え、家族を守り抜くための強さを宿しています。

Rootsの家は、自然と人が共に生き抜く未来のための家です。

耐久性

Rootsの家は、木造住宅もログハウスも、土台や柱、ログ壁といった家の芯を支える構造体には、天然乾燥の良質な国産檜を惜しみなく使っています。
そして、仕上げ材はもちろん、目には触れない下地材に至るまで、長持ちしないと考えられる建材は一切使いません。

──ふと思い出すのは、幼い頃、家の柱に刻んだ背の高さの記録。
柱にそっと手を添えたとき、木目の温もりと共に、あの頃の笑い声や家族の記憶が、ふわりと胸に広がる。
時を経た柱は、色づき、艶を増し、やがて子どもから孫へと受け継がれ、暮らしの中で静かに記憶をつないでいくのです。

限りある人の命を超えて、木の命は家族の時間を抱きしめ、想いを受け渡し、未来へとつなぐ。
Rootsの家は、「剛さ」と「悠しさ」を宿した家。
強く、しなやかに、暮らしに寄り添いながら、年月と共に味わいを増し、深まる質感を手で感じ、心で味わう家です。

変化を慈しみ、木の表情に触れ、家と共に年を重ねる。その感性が、Rootsの家への愛着を育むと信じています。

また、シンプルでバランスのとれた構造は、家族のかたちが変わる未来の暮らしにも柔軟に応え、リフォームしやすい家であることにもつながります。
もしも家族が住まなくなったとしても、誰かが大切に住み継いでいけるだけの価値を持つ家。

世代を超え、つながりを超えて、人と人の物語を紡ぎ続ける──それがRootsの家が持つ、「剛さから生まれる悠しさ」なのです。

断熱性

調湿+高気密高断熱

材料を伝わって建物内外の熱が移動するのを防ぐことを断熱といいます。 住宅に求められるのは、輻射、伝導、対流という熱の移動手段の内、特に伝導による熱の移動を防ぐ断熱性です。 複数の材料の特性を活かしたRootsの家の新築住宅は、高気密高断熱に加え、調湿効果も付加した高性能な建物です。

調湿+高気密高断熱の構成

木造住宅の断熱工法として一般的な「内断熱(充填断熱)」に、柱や梁など構造材の屋外面に設置する「外張断熱」を付加しています。 更に内断熱材には、自然素材からできた断熱材を採用することで、外壁内の湿気をコントロールする「調湿効果」を付加しております。

わずかな隙間にも確実に充填される事で高い気密性を保ち、素材の特性による高い調湿効果を発揮する充填断熱材「セルロースファイバー」 構造材の屋外面から建物をすっぽりと包み込む外張断熱材「ビーズ法ポリスチレンフォーム」

この調湿+高気密高断熱な性能で、建物劣化の要因である内部結露の発生を抑え、暑さや寒さから住まい手を守ります。

 

調湿+高気密高断熱の効果

内部結露の発生を抑えることで、建物の耐久性を高め、住宅の長寿命化を実現します。 また、アトピーの原因とされるカビ・ダニを低減し、健康的な住まいにします。

さらに調湿+高気密高断熱で建てた住宅は、内部の壁面温度のムラを少なくし、快適な室内環境をつくります。また、ヒートブリッジ現象(断熱材の切れ目に存在する柱などが熱を伝える現象)による熱損失が少なく、冷暖房効果が大幅に向上します。

調湿+高気密高断熱の家はHEAT20 G2 グレード (UA値=0.46W/㎡K)をクリア

 

断熱性能の高い家に住むと、健康になれる

一般社団法人 日本サステナブル建築協会が、平成26~30(2014~2018)年度にかけて行った、断熱改修による温熱環境の改善が、居住者の健康にどのような影響を与えるかについての調査では、暖かい家が住まい手の健康に貢献していることが明らかになってきました。

快適性

Rootsの家にとっての「健康」とは、他者への思いやり、社会への願い、自然への感謝の気持ちを抱きながら生きること。
健康な家があることで、安心して眠り、あたたかな食卓を囲み、泣いたり笑ったり、すべてを受け止められる心の余白が生まれます。

私たちは「家」にも「人」にも、生き抜く力を宿してほしいと願っています。
そのために、Rootsは「健康な家づくり」を続けています。
住む人だけでなく、家づくりに関わる職人やスタッフも健康であれるように、Rootsでは有害な物質を一切使いません。

家は多くの人の手で生まれ、感謝や愛が込められた場所。
だからこそ、心豊かに暮らせる「健康な家づくり」が、家族の幸せを育む土台だと私たちは信じています。

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