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天然乾燥檜の家――Rootsが目指す、森と共に生きる住まい

1. 天然乾燥檜とは何か?

天然乾燥とは、木を高温の人工乾燥機で急速に乾かすのではなく、太陽と風の力で、半年から1年かけてゆっくりと乾燥させる方法です。
Rootsではこの手間と時間のかかる天然乾燥を選び、柱や梁、土台といった構造材に「天然乾燥檜(ヒノキ)」を標準採用しています。

使用するのは、80年以上育った国産の大径檜。通常なら集成材や輸入材が使われる部分に、丸太から切り出した無垢の檜を贅沢に使っています。これは日本でも非常に珍しく、Rootsの大きな特長の一つです。


2. なぜ今、天然乾燥なのか?

人工乾燥は短時間で乾燥できて効率的ですが、その過程で木に含まれる精油分や樹脂が飛んでしまい、香りや防虫性、耐久性が損なわれてしまうことがあります。
一方、天然乾燥は木の持つ自然な力をそのまま残すことができるため、木本来の香り・強さ・艶・粘りが保たれ、時間とともに深みが増していきます。

かつてはこの天然乾燥を採用するのは「夢物語」でした。
なぜなら、天然乾燥には広大な保管スペースと長い時間が必要で、在庫コストもかかるからです。
しかしRootsでは、構造設計の工夫(Blox工法)と、自社木工所による加工体制により、それを現実的な価格で実現しています。


3. 香り・調湿・耐久性という、本物の魅力

天然乾燥の檜は、清々しい香りが長く続くのが特長です。これは、木に含まれる「フィトンチッド」という成分によるもので、リラックス効果や抗菌作用があるとされています。

また、檜にはもともと**湿度を調整する性質(調湿性)**があり、天然乾燥によってその力が最大限に引き出されます。
これにより、室内の空気は一年中さらりと快適に保たれ、カビやダニの発生も抑えられます。

さらに耐久性。檜はもともと腐りにくく、白アリにも強い樹種ですが、人工乾燥では割れやすくなることがあります。天然乾燥なら、割れや反りが起きにくく、建物全体の寿命を延ばすことにもつながります。


4. 環境にも人にもやさしい選択

天然乾燥は、乾燥工程で一切の燃料や電力を使いません
人工乾燥材では、35坪の家に使われる木材の乾燥で約4.0〜5.0kgのCO₂が排出されます。これは一般家庭が1年間に排出するCO₂量と同程度です。

つまり、Rootsの家は建てるだけでCO₂排出を1年分以上削減できる可能性があるということ。
これは脱炭素社会に向けた、建築業界としての具体的なアクションでもあります。


5. なぜRootsにしかできないのか?

天然乾燥材を安定して使うには、素材の目利き、乾燥管理、歩留まりを高める技術、加工体制――そのすべてが必要です。

Rootsでは、ログハウスやティンバーフレーム建築で培った無垢材の扱いに関する長年の経験があります。
さらに、Blox工法により梁の寸法を規格化することで、乾燥・製材・在庫を合理化し、コストを10分の1以下に削減しました。

また、丸太から柱・梁をとり、残った材で階段や手すり、羽目板、家具などを自社木工所で加工し、一本の木を余すところなく活かす体制を持っています。これにより、価格を抑えながらも本物の素材を提供できるのです。


6. これからの家づくりに、天然乾燥檜を

見えないところにこそ、手をかける。
それがRootsの家づくりの根底にあります。

天然乾燥檜は、時間と手間がかかる分、家そのものに時間が蓄積されていく素材です。
香り、空気感、肌ざわり、そして安心感。
そのすべてが、日々の暮らしの中で感じられる、本物の木の力です。

「木の家に住みたい」と思ったとき、Rootsの家はきっとその期待を超えてくれます。
天然乾燥檜が息づく空間で、深呼吸したくなる毎日を。私たちは、そんな住まいを届けています。

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